玉伯焼 / 天野博正 -あまのひろまさ-(1942年生) 1957年 玉伯焼を廃業する。 現在、3代目の博正氏により精力的に作陶に励み、土のやわらかさと炎のぬくもりが感じられるような作品を多数作りあげている。 |
−陶芸を始めるきっかけは?
やはり祖父の影響が大きかったんじゃないですかね。祖父の初代幸太郎が大好きで、よくかわいがってもらいました。小さい頃から祖父の仕事を近くで見て育ったので、職人として陶芸にすべてをかけていた祖父の生き様にあこがれていました。
−祖父から学んだ技は?
祖父は口癖のように「職人は3千作ったら、手が枯れる」とよく言っていました。祖父に直接聞いたことはなかったのですが、この言葉の意味を自分なりに考えてみて「職人は同じ作業を何度も繰り返して覚えろ」と言うことを祖父は言いたかったんだと思いました。
それで、煎茶器ばかりを何度も1年間ずっと繰り返し、同じ物を作っていました。祖父から学んだ技というより祖父からの教えですかね。
−いったん途絶えた玉伯焼を復活させようと思ったのは?
当時、陶芸だけでは生活するのが大変な時代でしたから、会社員になり、まったく別の仕事をやっていました。35歳の時に自分の子供たちに父親の頑張っている背中を見せたくて、会社員をしながら本格的に陶芸の活動を始めました。子供たちの目に父親の姿を焼き付けてもらいたかったんです。
−小さい頃なりたかった職業は?
祖父の影響が大きかったので、陶芸家になりたかったですね。
−趣味は? −好きなアーティストは? |
−好きな本は?
坂本龍馬を描いた本は好きです。坂本龍馬の敵を作らない人間性が素晴らしく憧れますね。
−生まれ変わるとしたら何になりたいですか?
若いころから職業として陶芸家になってみたいです。
−今後の夢は?
80歳になった時に、まだ他人の世話が出来るような人でいたいと思います。地域活動やボランティア活動など社会貢献を80歳になっても続けていたいです。
−座右の銘は?
「努力」です。努力に勝るものはないと思ってやってきました。
−最後にメッセージを
土のやわらかさと炎のあたたかさが感じられるように作っていますのでまずは玉伯焼を使ってもらいたいです。これからも使って頂く人に愛着をもって使ってもらえるような作品を作っていきますので長く玉伯焼を愛していって下さい。
(完)
2,200円(税込)
2,500円(税込)